お子様ランチって良い。
イメージ図
お子様ランチって色んな食べ物が1皿に乗っていて、
彩りがにぎやかで、すごく惹きつけられる。
子どもの頃はなんだか宝箱のように感じて
レストランのショーウィンドウに張り付いては、
お子様ランチの食品サンプルをまじまじと眺めていたものだ。
しかし大人になった今、
お子様ランチを見てもあの頃よりもワクワクした気持ちは減ってしまったように感じる。
お子様ランチにまたワクワクしたいな。
そう思い、自分なりのお子様ランチをつくることにした。
目をつけたのは旗
お子様ランチに一工夫加えようとしたとき、
量や内容を変えることも考えたが、
私は幾分料理が苦手だ。
過去の日記より。チーズinハンバーグ。
お子様ランチの原型はとどめておきたかったので、
お子様ランチの象徴である”旗”を変えることにした。
ケチャップライスの頂点に立つ旗。
「さて、この旗をどうしようか」と考えながら街を歩いていると
この看板が目に入った。
売地看板。後ろに横たわる貸地看板に、とどめを刺さずに去るみたいな売地看板。
見知った場所に売地看板があると
「ここにあったお店なくなっちゃたのか」と
寂しくなることもあるが、
「無くなった場所に次は何が建つんだろう」とワクワクもする。
せっかく旗を降納するなら、売地看板を立てて
次に建つものに想いを巡らせても良いんじゃないだろうか。
売地看板をつくる
ほぼ100均で揃う材料。
ラベルシール
プラバン
ラミネートシール
お弁当などで使うピックを用意した。
まず売地看板を描いて、ラベルシールに印刷。
売地看板でよく見る赤、青、白で作ってみた。
プラバンに貼り付けて、その上からラミネートシールを貼る。
汚れないし、補強にもなる。
最後に裏面にピックをつける。
看板裏か…?
アルミ製の補強材っぽく灰色のマスキングテープで貼り付けたのだが、
看板裏とは言い難い気がする…。
ここは目をつぶろう。
表を向けたら完成!
じゃーん!
めっちゃくちゃ良い!
完成したとき思わず「可愛い…!」と声に出して言ってしまった。
売地看板に対して抱く初めての感情だ…。
心なしか背景が空き地が見えてくる。(幻覚)
お子様ランチにさす前に
そこにあった本に立ててみた。
想像以上に売地だ!
超極狭な売地!
サイズ感も丁度よさそうで安心した。
ここだったら何ができるんだろう。
本屋?ラーメン屋?大人の秘密基地?
うん、やっぱり売地はワクワクする。
お子様ランチはどんなワクワクを与えてくれるのだろう。
いざ、お子様ランチへ
先述のとおり料理は苦手なので、
お子様ランチは、ほぼ冷凍食品で作った。
ケチャップライスはゼリーのカップで形を整えた。良い感じ。
まずは国旗を立てたお子様ランチ。
こう目の前にあると、ちょっとワクワクしてきた。
ただ、求めているのは
幼少期の時に感じていたトキメくようなワクワクだ。
この旗を看板に変えてみる!
おぉ…?
「お子様ランチ」に対して
「”売地“という2文字の漢字」がすごく違和感…!
本はシンプルがゆえに売地看板が目立っていたが、
お子様ランチはみんな主役だから違和感が生じるのか。
あと土地に立っている看板というより、
グリンピース魔法陣から錬成された看板って感じがする。
彩りは良い。
ワクワクしているか?と聞かれれば、
この初めて感じる違和感にドキドキはしている。
そろそろお子様ランチを食べたいので、
「売約済」にしてみた。
ずっと見てたら、
私の中で、この違和感が面白くなってきた。
「売れてた」という事実がジワジワくる。
外すと寂しい…。
結局、お子様ランチに売地看板を立てると
ワクワク感というより、
違和感の方が強かった気がする。
「お子様ランチ」と「売地看板」は相容れない存在なのかもしれない。
売地看板が立つお子様ランチの写真を母親に見せたら
「彩りが多いから、料理上手に見える」とコメントをいただいたので、
引き続き売地看板は料理に立てていこうと思う。